音楽を楽しみながら成長できる「リトミック」、はじめてみませんか?

いま、話題とされているリトミックはご存知ですか?

音楽を使った子供のための育成プログラム」であり、子供に音楽の楽しさを伝えるだけでなく音感や生活習慣を鍛えることもできます。

私も小さな頃、その目的をよく知らないまま習っていた時期があります!

今回はそんなリトミックについて調べてみました。





よく聞くリトミックってなに?

リトミックは「音楽教育法」と呼ばれるもののひとつで、スイスの作曲家エミール・ジャック=ダルクローズによって考え出されたものです。

かつての一般的な音楽教育では、楽譜の読み方や楽器の弾き方といった音楽技術の向上を目的としていました。

しかし彼は「音を聞き、感じ、理解すること」に重きを置いた音楽教育を考案、音楽への興味を引き出すことを重視した教育をはかりました。

実際リトミックでは音楽に触れる中で、音感(いわゆる音感やリズム感)だけでなく、

子供のもつ感覚的な部分(心の生育など)や言語、数の学習といった生活面でも役立つ知識を学ぶことができます。


リトミックの特徴は?

リトミックは音楽教育ですから、“ 音 ”が重要になってきます。

音に合わせて手や体を動かすのが一般的です。

楽器から出る“ 音 ”だけが材料ではありません。

動物の鳴き声なども参考になります。

実際に楽器を使って音を鳴らす場面もありますが、「楽譜を読む」「楽譜通りに弾く」というよりは、

とにかく“ 音 ”そのものを楽しむことが重要視されています。

音から感じ取ったことを表現することが大切であり、リトミックには分かりやすい正解のようなものはありません。


リトミックの効果とは?



音感、リズム感

もっとも分かりやすいリトミックの効果はリズム感なのではないでしょうか。

音やリズムに合わせて学ぶことが多いため、楽しく遊んでいるうちに自然と音感やリズム感が身につきます。

音楽を技術的に学ぶ前にリトミックに慣れておけば、感覚的に音楽センスが整うこともあります。

リズム感がつくようになると、音楽的センスだけでなく運動能力への発達も期待できます。

分かりやすいところでは水泳が挙げられます。

リズミカルに泳ぐことができれば、クロールなどの泳法でテンポ良く水をかくことができ、呼吸の仕方も掴みやすくなるかと思います。


周囲に合わせる能力が身につく

音やリズムに合わせるということは、それだけ自分自身以外のところから発せられる音に合わせる能力が身につきます。

それは社会生活においては、「周囲に合わせる」力を身につけることにもつながります。

リトミックで1対1になる場面はあまり多くありません。

周りの人と一緒に学ぶことが多いので、自然と周囲に合わせる練習を行なうことができます。


集中力

リズム感にも通じるところがありますが、音に合わせて動作を指示される場面もあります。

そのため、音やリズムをよーく聞いて取り組む場面も増えるでしょうから、集中力の向上にもつながります。


想像力や表現力

音やメロディに合わせて、動物の真似をしたり、感情をイメージして動くといた場面もあります。

もちろんその逆も然りです。動物をイメージした音をつくる学びもあります。

自分の感性を、音やリズムによって存分に発揮することのできるリトミックは、想像力や表現力を育む効果があると言えるでしょう。


リトミックカリキュラムの目安

リトミック教室ごとにカリキュラムは異なると思いますが、大体年齢別にどのようなことをするのかは、あまり大幅な変化はないようです。

そこで年齢別のカリキュラムの目安についてご紹介します。

0〜1歳

ひとりで立つことができない、歩くことのできない時期の場合には、親御さんも一緒にリトミックに参加し、音楽を楽しんでもらうといった場合が多いです。

この時期の子供は、五感を存分に働かせている時期です。

ピアノやタンバリン、カスタネットのような音に興味を示す子供も多いでしょう。

どちらかというと親御さんがまずは全力で音遊びを楽しむことが大切かもしれません。


1〜2歳

動き回る活発な時期ですから、先生の鳴らす音に合わせてダンスをしたり、教室によっては音を聞いて、そこから想像される絵を描くというカリキュラムもあるそうです。

またこの頃になると、自分の存在だけでなく周囲にいるお友達の存在も意識するようになりますから、協調性や競争心を引き出すようなカリキュラムが組まれることもあります。


2〜3歳児

自分ひとりで、音に合わせたダンスや歌を表現できるようになります。

この頃に音遊びを存分に楽しめるようになると、ピアノを実際に弾く「技術面」での学びも取り組みやすくなるのではないでしょうか。


リトミックの費用の目安は?

リトミックの目的や効果を知って、興味が出た方が一番気になるのはリトミックを体験する際にかかる費用なのではないでしょうか。

子供の更なる成長のため、習い事をたくさん受けさせたいところですが、費用を無視することはできないですよね・・・。

リトミックにかかる費用は、やはり教室によって差が大きいのですが、

1回1,000〜3,000円設定の教室、または月謝制で月3,000〜8,000円というのが目安となっています。

私がリトミックを習っていた時、ピアノの先生がリトミックも教えてくれました。

ピアノの先生は個人経営の方だったため、3ヶ月に1回程度公民館などの場所を借りてリトミックが開かれ、通っていた生徒が一挙に集まって習っていました。

3ヶ月に1度のリトミック代は3,000円程度でしたが、週1回のピアノのレッスンに月8,000円ほどは払っていましたね。

気になる教室があれば問い合わせをして、一度体験してみることをオススメします。

やはり学ぶ子供自身が楽しめなければ意味がありませんから。


小さい頃に経験したリトミックの話

私も小さい頃、ピアノの先生のもとでリトミックを習っていたことがあります。

人見知りだったため、いつも先生と1対1でピアノを習っていた私にとって、リトミックで皆と音に合わせて学ぶ時間は正直少し苦痛でした(笑)

でも先生のピアノと指定された拍子(4拍子など)に合わせて、カラーボールをリズミカルにバウンドさせる時間は楽しかったことを覚えています。

協調性は人見知りのせいであまり身についていませんが(笑)、リズム感がついたのはリトミックのおかげである、と今では考えています。

もちろん私と違って、リトミックのおかげで人見知りが改善される子もいるかもしれません!

まずは体験してみることをオススメします。

お子さんの新たな一面が芽生えるかもしれませんよ♪


この記事に関する参考文献

1,リトミックとは 特定非営利活動法人 リトミック研究センター
 https://www.eurhythmics.or.jp/whats/

2,リトミックの子供への4つの効果とレッスンの特徴
 http://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/273